「あの、“加宮美音”って・・・」 声が、震えてる。 いや、声だけじゃなく 体も震えている。 じんわりと 手の平に汗が浮き出て 俺は強く手を握った。 そして息を呑み、口を開いた。 「美音って、 俺の知ってる美音? 金髪で肩より少し長めで・・・ 長め・・・で・・・」 一生懸命、美音の顔を 浮かべながらそう話す。 でもあとは、 何も言えなかった。