「柳瀬?!」

カーテンを開けるとそこには柳瀬が気持ちよさそうに寝てた。


「柳瀬・・・?」

もう一度小さく名前を呼んでみる。

名前を呼んでも返事はなし。

柳瀬は寝ているらしい。



「寝てる・・・?」

そう言って

ふと目に入ったのは


柳瀬の手首の包帯。


「え・・・?」


なんで包帯??

もしかしてあたしが巻き込んだ?


だから包帯?


「目が覚めた?」

誰かがあたしに話しかける。

「あ、先生。」

保健室の先生、通称アベちゃん。


「杉崎さん部活中に頭打って倒れたのよ?」

「あ、はい」

やっぱし・・・。

「あの!柳瀬は?」


「あぁ、柳瀬くんも杉崎さんと一緒にケガして手首捻挫。」


ネンザ?


「多分、杉崎さんのことかばったんだと思う。」


え?

「まぁしばらく横になってなさいな。先生仕事あるから職員室いるから。」


「はい・・・。」


「じゃーね。」