「クスッ

ねぇ、君

これあげる」

(1人の人が加絵に

そう話しかけた)

「え?」

(加絵が不思議そうに

振り返った)

「はい」

「わーカイロだっ!!

あったか~い」

「それじゃ、またね」

「よお、マツダなん組だった?」

(彼はそお言って

遠くにいる友達の所へ行った)

―その時出会った

優しい笑顔の人に

わたしは

一目惚れをしてしまった。

だけどクラスが別のせいか

それ以来全然逢えなくて

分かってるのは名前だけ

―でもそれでもずっと

大好きなんだ