-呪歌-


美咲の思わぬ言葉に傷つきながらも、すぐに後を追う陽子。



今日の美咲はどこか変だ・・・・
一階へ下り、中庭の出入り口を出た所で、ようやく美咲の肩を掴む。


息を切らしながら陽子は言った。


「一体何だって言うのよ。
あんた今日ちょっとオカシイわよ?」


すると美咲はワーッと言う声を上げて泣き崩れた。


「・・・・好きだったのよ」



「え?」



「信二の事が好きだったのよ!!」


意外な告白に、陽子は驚いた。

信二と晴海の特別な関係には皆気づいていたが、美咲と言えば、信二とはサークルで顔を合わせた時だけ、ちょっかいを出し合う悪友という認識をしていたからだ。