信二の遺体が搬送されている病院。

信二の眠る部屋の前の廊下で、武は二人を待っていた。



バタバタと音を立てながら、陽子と美咲が姿を現す。


「信二は?」


陽子が息を切らしながら尋ねた。


「この部屋の中に・・・」


陽子がドアに手をかけようとした時の事だった。




バシーーン!!!!



廊下に響き渡る音に驚いて振り返る陽子。



そこには頬を押さえる武と、武を睨み付ける美咲がいた。