短大へ向う途中、今日子は電話をかけ始めた。


「もしもし真由美?
まだ学校にいる?

うん、

うん、

じゃあそのまま残ってて、ちょっと話があるし、合って欲しい人がいるから。じゃあね」


電話を切る今日子に尋ねる。


「その真由美っていう人がそうなの?」


「うん、真由美は『超常現象研究会』の部長。
高校の頃あった『オカルト研究クラブ』と同じようなものよ。

彼女とは仲良いんだけど、あいつ凄い変わっててさ〜
暇さえあれば霊だの何だのっていう本読んでるんだよね。

でもその代わりそっち系にはマジで詳しいと思うよ」



なるほど、それだけ心霊マニアなら、こういった呪いの解き方について何か知っているかもしれない。

腕の良い霊媒師なんかにも詳しそうだ。