「久しぶり・・・何て言ったらいいかわからないけど・・・
ちゃんとご飯食べてる?
学校にも早く来れるようになるといいな」


見るからに憔悴しきった信二に美咲が優しく声をかける。
いつもの美咲からは考えられない優しさに満ちた口調だった。


「・・・あぁ」


少しだけ口角を上げて、信二が力なくうなずく。


「ごめん、ちょっと外の空気吸ってくるわ」


美咲に申し訳なさそうに、信二は表に向った。


その後姿を見つめ、美咲はうつむきながら唇を噛む。