「はぁ…」


「ため息をばっかついてると背、縮むよ?」

後ろから声を掛けられる。 ゆっくり振りかえると…
「またお前かよ…」


「なによー」



「てかお前さ「佐竹双葉。」


「はぁ?」



「双葉。あたしの名前。」




「ふーん。」



めんどくさくて踵をかえし、学校へ向かう。



「ちょ!!待ってよ!」



「なんだよ…」



「あんたの名前は?」




「ムツゴロウ。」





「ちゃんと教えてよ!!」





…名前…言いたくねぇよ、

これ以上知り合いが増えると困るんだよ。
俺が死ぬとき、苦しい思いする奴が増える。



そんなん、嫌だ。