「すご〜い!見て見て〜!
お山凄いよ〜
キレイだなぁ〜」



そう言いはしゃぐ彼女は

まるで…


子供だった!



大人と子供が混在する…

この年頃の子独特のもの

なんだろうな…



「あんまり顔出したら
危ないよ!もうすぐだから
ちゃんと座ってて」



僕がそう言うと…



「は〜い!
って今子供扱いしたでしょ?」


っと膨れてみせる…



やがて車は山頂に繋がる

ロープウェイ乗り場の

駐車場に到着した…



車椅子を降ろし

彼女を乗せる…



「私重たいでしょ?
ダイエットしなきゃねっ」



っと苦笑いする彼女…



僕は頭を撫で…



「そのままでいいよ!」



っと言った…



いよいよロープウェイに

乗り頂上へと向かう!



ロープウェイの中で

彼女はますます

テンションが上がり

無邪気にキョロキョロ

していた…



ロープウェイを降り

展望台に行くと…


そこには…


真っ赤に色付いた

紅の世界が広がっていた……