そして私が席に着くと夏美は静かに私の名前を呼んだ。 「千佳…?」 「うん?」 「時間がかかってもいい…ちゃんといつか話してくれるよね?」 その言葉で夏美は私に何かあったということを確信しているのがわかった。 わかっていて無理やり聞いてこない夏美。 夏美が友達で本当に良かった… 「ありがとう。すぐには無理だけど…ちゃんといつか話すよ」 そう言うと夏美はさっきと違って笑顔になり 「うん!」 嬉しそうに私に向かってうなずいた。