後ろを振り返ると腕をグイッと掴まれ 先生の顔が近づいてくる。 チュッ と音がして離れた先生の顔。 「ごちそうさま」 そうそれは紛れもなく先生が私にキスした音で 授業前だと言うのに私の体は熱くなる。 「先生の馬鹿…」 「俺はアホなんだ」 「アホ…」 私はそう言ってすぐに教材室から飛び出し 熱くなった体を冷ますように走って教室へと戻った。 もちろん先生に馬鹿だのアホだの言ったのはただの照れ隠しで 本当は嬉しかったんだけど…