当日。 天気、良し。 雲一つない絶好の花火日和。 和弘は葵の自宅の玄関で、頬杖をついて座り込んでいた。 「葵!まだか~?皆、学校で待ってるぞ。早くしろよ」 「ちょっと待って~。もう少しで終わるから…」 声はすれど姿は見えずとは、まさにこの事である。