ガラッ 扉が開かれて出てきたのは男子生徒だった。 「誰だ? てか何で泣いてるんだよ!?」 彼の焦った声が聞こえて来る。 「え?」 泣いてる? 私は自分の頬を触ってみた。 「何で私泣いてるの??」 「そんなのこっちが聞きたいよ」 そう言って涙を拭ってくれた。