~皓也サイド~

俺は今、
好きな奴が
前にいる。
でも、
声が出ないらしい。
倒れたって聞いただけで
何があったのかとか
全然知らない。

「皓也、ちょっと来い。」
「おう。」

久しぶりに
関西弁じゃない渡だった。

「ここからは、碧の前ではするな。」
コクン
「碧は、倒れた。理由は分からないらしい。」
「・・・は?」
「こけたのかもしれない。病気なのかもしれない。でも、分からない。」
「意味がわかんねよ。なんで」
「碧は」

この後
渡はとんでもないことを言った。
「碧は死ぬかもしれない。」
意味わかんねぇ
碧は何なんだよ。