玄関のドアを開けると眩しい朝日に、自然に眉間に皺が寄る。 すると、前方に影が出来た。 「まー、んな顔すっとブスがもっとブ「だまらっしゃい」 私より断然高い身長に顔を上げると、あらあら、まぁまぁ、 「お兄様、ごきげんよう」 わざとらしい挨拶する私の前にいるのは、正真正銘、私の一つ上の兄がいた。 にしてもコイツ……… 「なんでここにいるの?学校は?」 私は、新入生だからアレだから良いけど、お兄ちゃんはとっくに学校にいなければいけない時間帯だ。 ふん、コイツめついに不良になったか………