「そう言えば、」の声が聞こえて仁君に視線を向ける。


「真琴……今日は何時に家を出るんだ?」


「んと、8時ちょっと過ぎぐらいかな?」


徒歩20分だから早く行き過ぎても困る。早く行っても動物園のパンダ状態になるだけだし……それに、昨日仁君と一緒に学校に行く約束をしている。


「そうか………それなら充も一緒に学校に行こう。最近会ってないから会いたがっていたぞ。」


そうやって、微笑みながらコーヒーを飲む仁君は貫禄があると言うか、本当にパパが似合う。