「ん、完璧」 目の前に置いてある、大きいお弁当二つとそれに比べて小さなお弁当一つを見て頷く。 色とりどりに詰められたお弁当は、仁君と優貴お兄ちゃんとあたしの分だ…… にしても、昨日いきなり気絶して帰ったから新しい友達が出来てない。もしかしたら、出来ないかもしれない。 全校生徒の前で一般的、意味不明な発言をして気絶したら、絶対に誰も近づこうとしない。近づいてきても、興味本位だ。 だから、きっとお昼ご飯は一人。 別に辛くない、悲しくない。 ただ、 「………はぁ」 寂しいだけ。