軽く深呼吸をし壇上から周りを見渡す私は、高校生にもなったんだし素敵な新入生を演じてみようと思う。
だがしかし、人生はそんな甘くない。
「咲き誇る、桜のちゅくふく………しゅく、福……祝福、を受け……」
「………」
どうしよう、早速噛んじゃった!凄い噛んじゃった!みんな黙ってるけど、そこは敢えてスルーなの!?私も普通に話し進めてるけど、これって一体どうなの!?物凄く恥ずかしい事じゃないの!?
『あぁ、凄い恥ずかしいな』
だよね、だよね!恥ずかしいよね!どうせなら「何噛んでるの~」とか、言って欲しかった!
………あれ?
「………」
周りを見ると、新入生とその保護者は口を開け呆然としていて、教師達は「さすが小川家、」っと頷き、上級生の先輩方は口元を手で押さえ肩を震わせている。
そして、
『真琴、口に出てたぞ』
壇上に上がるその人は………
「仁くんパパ!!」
あまりの恥ずかしさと、片手にマイクの仁くんパパの出現で、私は即効気絶。
その時に呆然としていた新入生と保護者に、頷いていた教師達、肩を震わせていた上級生達全員が
「パパァ!?」
と、叫んでいたのを私は知らない。
だがしかし、人生はそんな甘くない。
「咲き誇る、桜のちゅくふく………しゅく、福……祝福、を受け……」
「………」
どうしよう、早速噛んじゃった!凄い噛んじゃった!みんな黙ってるけど、そこは敢えてスルーなの!?私も普通に話し進めてるけど、これって一体どうなの!?物凄く恥ずかしい事じゃないの!?
『あぁ、凄い恥ずかしいな』
だよね、だよね!恥ずかしいよね!どうせなら「何噛んでるの~」とか、言って欲しかった!
………あれ?
「………」
周りを見ると、新入生とその保護者は口を開け呆然としていて、教師達は「さすが小川家、」っと頷き、上級生の先輩方は口元を手で押さえ肩を震わせている。
そして、
『真琴、口に出てたぞ』
壇上に上がるその人は………
「仁くんパパ!!」
あまりの恥ずかしさと、片手にマイクの仁くんパパの出現で、私は即効気絶。
その時に呆然としていた新入生と保護者に、頷いていた教師達、肩を震わせていた上級生達全員が
「パパァ!?」
と、叫んでいたのを私は知らない。
