それからはあっという間に時間が過ぎて、だけどふわふわと浮遊感がするのはこれから、自分が新入生代表の挨拶をするからだろう。


『続きまして、新入生代表挨拶……(おい、真琴の出番だ!晴舞台だぞ、なのに何で優貴は居ないんだ!?)』


あぁ、一体どーしたんだ?いきなり喉がカラカラする。水分……ウォータープリーズ。そしてさっきの放送、声聞えているから、せめてスイッチ消そうよ。



…………いや、……話すなよ。



何で入学式と言う偉大な行事で騒いでいるんだ?喋ってるんだ?ついでに、優貴とはまマイブラザーなのか?


もう!ツッコミ過ぎて何話せば良いか分かんなくなったじゃないか!誰か変わってくれ、チェンジだチェンジ!



………とか思いつつも、壇上の前に立つ。これでも私は切り替えが早い、………ふふ、やってやるよ新入生代表挨拶!