狼クン達のオリの中③【完】

遠いなぁ…。


おじさま、早く帰ってこないかなぁ。


はぁぁぁぁ…


背伸びをして、綾瀬家の手入れの行き届いた綺麗なお庭をきょろきょろ眺める。


…って、こんなことしたって、おじさまの車が戻ってくることは…ないよなぁ。


はぁぁぁぁ…


盛大に、何度目かのため息をついた時――…


「さっ♪
由梨ちゃん、行こっ♪」


蘭ちゃんがあたしの腕に腕を絡ませた。