狼クン達のオリの中③【完】

それまで、あたしの様子を静かに見守ってくれていたおじさまは、


「楽しんできなさい。
蘭さんだったかな?
由梨ちゃんをよろしく頼むよ」


あたしと蘭ちゃんを交互に見て、優しい微笑みをあたし達に落とした。


そして、


「私は今から仕事で、また海外だ。
数ヶ月間帰ってこられないと思うけど、何かあったら、いつでも電話をしてきなさい。
新しい彼氏の相談やグチも、私でよければ聞いてあげるよ」


そう言い残し、秘書の人を伴って、エントランスにすべりこんできた車のシートに身を沈めた。