狼クン達のオリの中③【完】

鼻息も荒く、荷物をとるために自分の部屋に戻ろうとしたあたしだったけど――…


よく考えたら、あたし専用の車ってのはなかったんだ。


ここの坊ちゃん達と違って、あたしは自由にお出かけできる身分じゃないのよぉ。


じゃあ何!?


タクシーを呼べっていうの?


それとも、バス?電車?


…って、薫の行き先聞いてないし――っ!!!


「きぃぃぃっ!!!
あんのヤロ――っ!!!
裏切りもの――っ!!
土下座しても許してやらーん!!」


髪の毛をかきむしりながら地団駄を踏んでいると――…