狼クン達のオリの中③【完】

「んん?
あれっ?
薫っ!?」


でっかい窓の外に見えるのは、エントランスに横付けになった黒い車に乗り込む薫の姿。


「はぁぁああ!?
マジで!?
…ってか、なんで!?
薫…
お昼まで寝てるって言ったじゃんっ!!!」


大急ぎで、玄関に向かって猛ダッシュ。


こんなに早く走れるなら、あたし、リレーのアンカーどころじゃなくて、陸上部に入って、世界を目指すべきじゃない?


そんな自画自賛が飛び出すほどの脚力を見せたあたしだったけど――…