「…あ… あ…あったかい…」 激寒の薫の部屋からやっと生還を果たし、すぐに、床に落ちたままのうさぎの白い着ぐるみを拾い上げ、それを装着したあたし。 うん、この際、見た目はどうでもいいよ。 それよりも、暖! …と、思ったのもつかの間。 「ぐぇっ…」 あたしの背中に乗る勢いで抱きついてきた薫が、腕を伸ばして――… 「はい、ちーず☆」 あろうことか、着ぐるみの2ショットをケータイに収めた。