自分で仕掛けた罠にはまった感ありありで、あまりの悔しさに、綾瀬涼の真似をして舌打ちをした。


すると――…


「だ・か・ら。
さっきの着ぐるみ、素直に着とけばよかったのに~」


「はぁ!?」


「お姉ちゃん。
床に投げ捨てちゃうからぁ」


「はぁ!?」


「あれ、ボクの優しさだったのになぁ」


「はぁ!?」


「あれがあれば。
その部屋の中でも、あったか、快適だよぉ?」