狼クン達のオリの中③【完】

「か…薫っ!!
き…キスを交換条件にするなんて、卑怯だよ!」


薫のフードから手を離し、睨みつけると――…


「あれ?
交渉決裂?」


薫は両手を広げて、やれやれとため息をついた。


「あーあ。
もったいつけちゃってぇ。
減るもんじゃなし」


「…っ!?」


「まぁ、いいや。
明日、ボク1人で涼兄に会いに行こうっと♪」


「な…な…な…
…っ」