狼クン達のオリの中③【完】

「もちろんっ」


…って、コイツ。


小憎たらしい――っ!!


「どこ!?
綾瀬涼は、どこにいるの!?
吐けっ。
さっさと吐けっ」


鬼のような形相で、薫のパーカーのフードを揺らす手を強めると――…


「交換条件っ☆」


薫はニヤッと口元を歪めて、唇を突き出した。


「優しくしてね♪
激甘希望っ♪」


…って。


「するかぁぁぁ――っ!!」