狼クン達のオリの中③【完】

「隙あり――っ♪
お姉ちゃん、油断したね!?」


…なんて、抱きついてこられると――…


「冗談!
薫、あっちへ行って!」


泣いてる場合じゃないんじゃなくて。


泣いてる暇はないって感じ。


すっかり忘れていたよ!


そういえば、ここは――…


“狼クン達のオリの中”だった――っ!!


つーか、あんたっ!


そのノリは止めたんじゃないの!?