それでも、そんなこと、何にも言わずに、
「でも、そうだなぁ?
無事に解決できたら、何をご褒美にもらおうかな?
お姉ちゃん、“ちゅー”でもしてくれる?」
可愛く笑って、目を閉じる薫は――…
「薫って、ほんと、いい子だよね」
ほんとに、本当に…優しい優しい…男の子。
こんなに優しい男の子がそばにいてくれたら――…
あたし、泣いてる場合なんかじゃないよね。
薫の頭をよしよしっと撫でて、あたしは目じりの涙を拭いた。
でも…ね?
「でも、そうだなぁ?
無事に解決できたら、何をご褒美にもらおうかな?
お姉ちゃん、“ちゅー”でもしてくれる?」
可愛く笑って、目を閉じる薫は――…
「薫って、ほんと、いい子だよね」
ほんとに、本当に…優しい優しい…男の子。
こんなに優しい男の子がそばにいてくれたら――…
あたし、泣いてる場合なんかじゃないよね。
薫の頭をよしよしっと撫でて、あたしは目じりの涙を拭いた。
でも…ね?

