「由梨ちゃ~ん!!」 ショーの会場ホテルの1階ロビー。 待ち合わせの場所に指定された、ふっかふかのソファで待つあたし達のところに、玲王が小走りで駆けてきた。 「ひっさしぶり~、由梨ちゃん♪」 と、弾んだ声で言いながら、そのままあたしにギュッと抱きつく。 「こら、玲王っ。 離れなよっ!!」 ぺしぺしぺしと玲王の背中を叩くけど……。