狼クン達のオリの中③【完】

…え?
いない…?


なん…で…?


薫のセリフに、頭が真っ白になる。


「ボクでもよければ、涼兄の代わりに抱っこしてあげるけど?
もちろん、おやすみのキスも。
おはようのキスも…ね?」


…って。
こんなときに、そんな冗談聞きたくない。


…っていうか、そんな冗談聞く余裕なんかないっ!!!


どうしよ…


綾瀬涼の気持ち、ちゃんと聞きたかったのに。


綾瀬涼の気持ち、ちゃんと聞けなくなっちゃったよ。