昼間は泣いて、すぐに引き下がったけど――…
今になって、イライラしてきた。
くっそ―っ!
綾瀬涼!!
何考えてるのか知らないけど、由梨さんを怒らせたら怖いんだぞぉ?
覚悟しろ!?
半袖の肩をまくり、鼻息も荒く力強い一歩を踏み出そうとしたとき――…
「お姉ちゃん」
寝起きでかすれ気味の声も可愛い薫が、
「涼兄ならいないよ?」
あたしの服の裾をツンツンと引っ張った。
今になって、イライラしてきた。
くっそ―っ!
綾瀬涼!!
何考えてるのか知らないけど、由梨さんを怒らせたら怖いんだぞぉ?
覚悟しろ!?
半袖の肩をまくり、鼻息も荒く力強い一歩を踏み出そうとしたとき――…
「お姉ちゃん」
寝起きでかすれ気味の声も可愛い薫が、
「涼兄ならいないよ?」
あたしの服の裾をツンツンと引っ張った。

