「…うそ…だよね?」



さっきまで楽しく遊んでいた夏休みの遊園地。



キスだって、あんなにしたのに。



『オレ、君と別れるよ』



突然の、涼のこの言葉。



こんなの、何かの間違いだし。



だって、ほら――…



「うーん…
よく遊んだなぁ…」



伸びをする涼の背中は、手を伸ばせば触れるほど近くにあって。