薫お得意の、パーカーのフードをかぶって、組んだ腕に頭を突入させる勢いで、ふらふらっと上下に揺れながら、それでも静かな寝息をたてている。
…ってか、あんた。
なんでこんなところにいるの?
薫の奇妙な行動に首を傾げつつ、
「ま、いっか」
なんて、スルーして、綾瀬涼の部屋に向かおうと思ったけど――…
そんな薄情なことをできる自分でもなく。
本当は早く綾瀬涼の部屋に行って真相を確かめたいのに――…
「…ったくぅ。
薫のやつ~。
何寝ぼけてんだよぉ!
あんたの部屋はあっちでしょ?」
あたしのペースを崩す薫の行動にぶぅぶぅ文句を言いながら、仕方なく座り込んでいる薫に声をかける。
…ってか、あんた。
なんでこんなところにいるの?
薫の奇妙な行動に首を傾げつつ、
「ま、いっか」
なんて、スルーして、綾瀬涼の部屋に向かおうと思ったけど――…
そんな薄情なことをできる自分でもなく。
本当は早く綾瀬涼の部屋に行って真相を確かめたいのに――…
「…ったくぅ。
薫のやつ~。
何寝ぼけてんだよぉ!
あんたの部屋はあっちでしょ?」
あたしのペースを崩す薫の行動にぶぅぶぅ文句を言いながら、仕方なく座り込んでいる薫に声をかける。

