狼クン達のオリの中③【完】

もちろん、こんな夜中じゃ…


きっと、涼は眠ってる。


ノックしても顔を出してはくれないかもしれない。


でも――…


それでも、あたしは涼に会いに行く!!


そう決心を固めてドアノブをまわし、廊下に一歩足を踏み出したとき――…


「う―…
眩しい…
…って…
あれ?
…え―っ!?
薫…?」


いつも煌々と明かりのつけられている綾瀬家の廊下。


あたしの部屋のドアの横、壁にもたれかかるようにして眠る薫を発見した。