時計の針のコチコチという音だけが静寂の中響く夜中。 あたしは、昼間の遊園地の格好のまま横たわっていたベッドから身を起こした。 あたし、涼に聞きに行く。 あたし、涼に聞きに行きたい。 あんな一方的な別れじゃ納得できない。 今までだって、がんばってきたんだもん。 こんなことでめげるなんて、あたしらしくもない。 諦めるなんて、まだ早い!! 真っ暗な中、ベッドからおりて、ドアに向かう。