狼クン達のオリの中③【完】

「……ったく。
面倒くさいな。
この人は~」


あたしを“お姉ちゃん”と呼ぶこともなく。


ストンとしゃがんだ薫は、ぷにっと唇を突き出した。


「今、涼兄と出かけてるっていう“大河”くんは、僕たちの幼なじみで、煌くんのお兄さん」


「ふんふん」


「ちなみに、煌くんは高校2年生で、大河くんは大学生」


「ふんふん」


「大河くんは、高校の頃からイギリス留学してんだけど。
夏休みはいっつも戻ってきて、この別荘に入り浸るの。
ココ、大河くん専用の別荘だから」