狼クン達のオリの中③【完】

むしろ…考えたくない。


そう思うのに、


“涼…どうして?
どうして急に…
別れるなんて…
そんなことを言ったの?”


聞けない疑問ばかりが心の中に渦を巻く。


何も考えず、ただ眠ってしまいたいのに。


眠ってしまえば、朝になって、


「そんなの冗談に決まってるだろ?
そんなこと信じたの?」


切れ長の綺麗な目を細めて、呆れたように言う涼を期待することもできるのに。