狼クン達のオリの中③【完】






『オレ、君と別れるよ』



涼の言葉が――…
耳から頭から離れない。


遊園地から一人――…
どうやって帰ったのか覚えてない。



でも――…


あたしは、確実に綾瀬の家にたどり着き、よたよたとふらつく足取りで自分の部屋まで行って、ベッドにどさりと倒れこんだ。


もう、動けない。
もう、何も、考えられない。