狼クン達のオリの中③【完】

「ほんとだ♪
3センチくらい、あたしの方が高い~♪」


ツンとあごをあげ、腕を組んだ姿勢で、薫を見おろすのんちゃん。


その生意気な顔が、またかわいい。


すると……。


「ちぇっ。
とうとう、のんちゃんにまで離されちゃった!」


唇をぷにっと突き出して、悔しそうな顔をした薫が……。


「ね……。
あの子……誰?」


パーカから出した右手を小さく動かして……。


遠慮がちに、のんちゃんの後ろを指差した。