「ねぇ、薫? ……大丈夫?」 パーカのフードをかぶって2時間。 その間、ずっとおとなしい薫。 ジッと何かを考え込んでいるように腕組みをして、窓の外を眺めている。 そんな薫は珍しくて。 あたしは、ちょっと心配になって、薫の肩をちょちょっと突いた。 「心配してくれるのは嬉しいけど。 でも……そんなに考え込むほどのことじゃないよ。 ほらっ。 きっと……大丈夫! 仲直りできるって!!」