ふたりりさいたる−先生へ−




「お待たせ」


ファミレスを出ていつものように
オムライスと野菜サンドを買って
ショッピングセンターの駐車場に
車をとめる




「仕方のないことだから」


浅野が遠くをみつめて真剣に言う


「え?」


「鈴木は鈴木なりの答えを出す。俺らがとやかくは言えないよ」


「‥でも」


「うしろいこっか」



浅野はよいしょと言って
運転席から後部座席へ移動する


私のほうをみて両手を広げて微笑んだ



「ん。まなちゃんおいで?」



私は助手席から後部座席の
浅野にとびこんで抱き着いた


いつもならばーかとか
いっちゃうんだけどね