ふたりりさいたる−先生へ−



ごめんね

ごめんね

母さん、父さん、姉ちゃん


涙があふれてきた


「愛美〜また泣いてんの?小さい頃からすーぐ泣く!」


母さんがぎゅっとだきしめてくれた


「お母さんもね、愛美だいすきだから」

「母さん‥あり‥がとっ‥ね。」


母さんは私をぱっと離して
笑顔をむけた

「よし!もー終わり!風呂入って寝なさい!」


そういうと母さんは仏間に行き
父さんと姉ちゃんに手をあわせた

母さんは帰ってくると思っていたから
1回も手をあわせたことがなかった


ねえ

‥父さん、姉ちゃん


ちゃんとみてる?