ふたりりさいたる−先生へ−



「俺は何年も前からこの瞬間が来ても許さないつもりでいた。お前なんか親じゃない、消えろっていってやるって決めてたけど、お母みてたらゆるんだ」

「‥久しぶりにお母さんみたから?」

「それもあったろーけど、謝るお母がなんかかっこよかったんだ。静かに話してんのにどこか必死で。俺のこと真っすぐにみてた。そん時、俺の母親ってすげーなって思ったんだ。伝わったんだ」


浅野は

どこか切なそうででも
嬉しそうで


「だからお前にもできるはずだよ。伝わるはずだよ。」


私はイライラしていたのが
一気に消えた


そして初めて真っ直ぐに浅野の目をみた


「浅野。送ってって」

「え?」

「家に!帰んなきゃ‥伝わんないやろ?」


こんなん言うキャラじゃないし
少し恥ずかしかったけど
そんな私を見て浅野は優しく笑った


「‥ん。なら帰るぞ!」


プラネタリウムを出て
車に乗り込み夜道を走る


帰りの車内は学校はどーだとか
あの先生はづらだとかいつものあほな会話