ふたりりさいたる−先生へ−



「‥星の輝きってさ、何千年もかけて地球に送られてくるんだって」

「なんぜんねんも?」

「そ。だから俺らが普段見てる星も何千年も前に消えてるやつだってあんだよ。」

「なんかすごいね。」

「きっと、星もそんだけかけて自分の存在を主張してんだから、なんか伝えたいことがあんだと思わん?‥神田はそんくらいでもかけてお母さんになんか伝えよーとした?」

「‥‥。」

「お父さんのことお姉ちゃんのことお母さんのこと。んで自分のこと。まだまだお前は口にしてないことが多すぎる。なのに逃げてたら意味がない」

「逃げてない」

「逃げだ。お前のしてることは。怖くて自分がわからなくなりそーでその場から走りだすなんてのは綺麗ごとだ。」

「逃げてないっつってんじゃん」

「じゃあなんでぶつかんねんだよ。なんでもっと分かってもらおーとしねんだよ。」


浅野は星をみたまま
少し怒ってたようだった

なんでお前が怒んの?

うちもイライラしてきた