「よし!出来上がり。」
「‥ん」
ありがと
ほんとはそういいたいけど
涙がとまらなくて声がでない
「あーあーあーあー泣くな泣くな。ほれ」
顔がぐちゃぐちゃな私を見て
タオルをかしてくれた
そのタオルを両手で持ち顔をおおう
浅野のにおいがする
妙に安心してしまって余計なけてきた
「ひっく‥ひっく‥あうぅ〜‥」
それをみて右隣りにいた浅野は
私の左肩に手をまわし
私はぐっと浅野の胸に寄せられた
え?浅野?
顔をあげたいけど
ぴったりくっついてうごけない
「泣け。好きなだけ泣け。俺顔みてないから」
低くて
落ち着いた声
「‥っ‥あぁあぁあぁん!!ぅわあぁあぁ〜‥」
子供の様に声をあげて泣いた
母さん‥母さん‥母さん‥
ごめん
