「……ん、」


目が覚めるとなんだか寒い


ベランダの窓がちょっぴり空いてる


煙草を吸ってるあなたの背中が見える


向きを代えて横顔が見えた


その時の煙草は付けたばかりみたい


それから少しづつ短くなっていく


あっ…


あなたは吸ってた煙草を灰皿に押し付けた


それが合図


あなたはそれから部屋に入って来て「帰るね」っと優しく笑う


本当はもっと一緒にいたい


でも火が消えたらもうだめ


魔法は溶けて夢はおしまいなの


あなたは煙りに包まれたと思ったらすぐ居なくなってしまう


私はまたあなたが魔法をかけてくれるまで待っていなくちゃいけないの



でも最近思うの…










『魔法使いじゃなくて王子様と一緒に居たいな』って…


おわり