「俺のお嫁さんになってくださいっ!」



そう言って蓮は、私の手を掴み、少し大きめの黒と白の指輪を指にはめてくれた。


まるでホントの結婚式のように…。




「じゃあ私の旦那さんになってくれる?」




私は涙をこらえ、飛びきりの笑顔で言った。


すると蓮はとてもとても綺麗な笑顔で



「うん!約束だよ?」



「約束!」






そして私はこの町を離れた。




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