「なんで、
ぶら下がってる人、
いつもこわいかおなの?
こわい人にお祈り…おばあちゃんはこわくない?」

若葉は首を縄でくくったひとを指差して言いました。

「若葉、いいかい。その人は良くない人だ。
おばあちゃんはね、あのお坊さんにお祈りしてるんだよ。」

「そうか…」

若葉はこうやって、おばあさんから良いものと良くないものの区別を教わっていました。