陸と背中合わせになり、お互い1対2で戦う形になった。
このムキムキコワもてお兄さんと?!
一応女子だよ?!私!
ってか、ヒロインですよ?!
こんな状況に陥るヒロイン、私だけだよきっとー!!
「妃、いけるか?」
後ろから陸に言われた。
「ビミョー…。頑張るけど、危なくなったら助けてほしい。」
「了解。」
「何をコソコソしてんだ~?おらよっ!」
頭っぽいお兄さんの掛け声と同時に、4人が襲いかかって来た。
私は、2人のお兄さんの拳をスルーし、後ろから順番に回し蹴り。
陸も、パパッと片付けたようだ。
なんだ、思ってたよりフツーだったな。
「妃、助けなんていらなかったじゃねーか。」
陸は苦笑いしながら言った。
「そーだね。」
私もそう言って笑った。